土日祝日限定 雑学・豆知識シリーズ 71
- 公開日
- 2019/09/01
- 更新日
- 2019/09/01
土日の話題
【同じ国旗】
国旗というのは国の顔、国ごとに違って当然と思うのだが、なんと、同じ国旗を使っている国が存在する。
F1グランプリが開催されることでも有名なモナコ公国とインドネシア共和国。
上が赤、下が白のツートンカラ−。色合いも割合も同じ。この2か国の国旗が隣り合わせになったら、まったく区別がつかない。
実は、厳密にいうとインドネシア国旗の縦横比は2対3で、モナコ公国旗の縦横比は4対5と、形が異なるのだが、国連方式で国旗の縦横比は2対3と決められているため、まったく同じになってしまった。
モナコ公国旗は1818年に制定され、赤と白の2色は13世紀以降、この地を支配してきたダリマルディ公家の色に由来する。また、インドネシア国旗は1945年の独立時に制定され、「メラ・プティ(赤と白)」呼ばれている。赤と白は13世紀末の発祥といわれる伝統的な国民色で、赤は勇気、白は潔白を表している。またそれと同時に、赤と白は太陽と月を表している。やはり、同じ国旗ではマズイだろうということで、何度か話し合ったそうだが、両国ともに歴史的意義がある国旗であり、話し合いは物別れに終わったそうだ。
ちなみに、両国の国旗を上下逆に揚げてしまうと、ポーラントの国旗になってしまう。