【人は、１日に何リットルの水を体内で使っているか】

　人間の体重の６０パーセントは水分である。新生児ともなると、８０パーセントを超えてしまう。水は血液とともに体内を回り、血管から細胞外液に、細胞膜を抜けて細胞内液にと、役割を変える。そして老廃物と一緒に腎臓に戻り、浄化されては、また体内を巡る。
　このようにして体内で使用される水の量は一日で１００リットルにもなる。一日に外から摂り込む水の量は、飲料・食物などを合計して平均２．５リットル程度だから、ほとんどの水分は体内の"再生水 。腎臓で一日に７、８回処理されては、使われているわけ。体内をひとめぐりする時間は約４０分である。この体液には１００ミリリットル中、塩分０．９グラムが含まれている。激しい運動や手術で多量の体液を失った時に、同濃度の食塩水を補給してやるのがよい。生理的食塩水がそれで、スポーツドリンクも似たような組成になっている。