「ことばの教室だより」に書かれていた、諏訪中央病院名誉院長・鎌田　實氏のことばからです。
イチロー選手が４０００本安打を達成したとき、彼は『４０００本なんてたいしたことではない。大事なことは８０００回打ち損なっていることだ。』と言いました。僕たちは自由だからこそ、成功した４０００本安打に目を向けてもいいし、失敗した８０００回の打ち損ねに目を向けてもいいのです。
１００％いつも万全に準備するよりも、９９％くらいまで準備をしたら、１％はスキマをあけておくのです。僕は自由の大切さを子どもたちに伝えます。１％の可能性しかなくても楽天的な人は困難の中にチャンスを見いだし、悲観論者はチャンスなのに困難を見つめて、肩に力が入って失敗してしまう。『自由で柔らかな心を持ってほしい』と、子どもたちに期待を述べます。