学校日記

『自分には価値がある』と感じること

公開日
2016/11/02
更新日
2016/11/02

学校生活

ことばの教室だよりに書かれていた、土井ホーム代表、学術博士・土井高徳氏のことばからです。

 最近の「問題行動」は、小学校や学童保育の現場でも問題の芽がみえてくることが非常に多くなってきました。小学校に入学したばかりの1年生が「1.集団行動がとれない」「2.授業中に座っていられない」「3.先生の話を聞かない」など、この状態が続けば小1プロブレムといいます。

また、10歳になると学習内容についていけなくなる「10歳の壁」といわれるときもあります。自分自身の力を客観的に俯瞰できるようになる10歳の頃、大切なことは「自尊感情」を育むことです。叱られても、テストの点が悪くても、運動が苦手でも、『自分には価値がある』『大事にされている』と感じることができている子どもは、必ずここを乗り切れます。

 
 つまり、10歳の壁を乗り越え日常のストレスを自分ではね返す力を育てるには、「話しかければ必ず応答してくれる親」「絶対に傷つけられることがない安全な環境」が必要なのです。自分の存在を丸ごと認め、尊重し、愛してくれる人がいることを自覚している子どもは、10歳の壁も乗り越えていくでしょう。