学校日記

子どもの成長は「らせん階段を上がるイメージ」

公開日
2016/11/16
更新日
2016/11/16

学校生活

「ことばの教室だより」に書かれていた、土井ホーム代表・土井高徳氏のことばからです。

 子どもは必ずしも一直線に成長していくとは限りません。例えば「歯を磨く」といった生活のルールを教え、やっとできるようになったと思った次の日はできない。専門家が一生懸命子どもと向き合って少しずつ積み上げて、ゆっくりでもできるようになったと喜んだとたん、ガクッとできなくなり立ち止まってしまいます。
子どもはまっすぐな階段を一段ずつ上がっていくのではなく、らせん状になった階段を遠回りしながらあがっていくのです。『円環的成長モデル』と名付けているのですが、それを着実にあがっていけばいい。

 
 人間は自立して生きる必要があっても、孤立して生きることはできません。つまり、いつも誰かに助けてもらう『自律的依存』の状態でしか生きていけないのです。
 人というのはどんな優秀な子どもでも、親に大変な手間と迷惑をかけて育つものです。成長して結婚して子どもを育てる立場になって初めて『自分も親にこうやって育ててもらったんだなあ』と気付く。誰でもそういうものです。