愛着障害
- 公開日
- 2017/01/11
- 更新日
- 2017/01/11
学校生活
「ことばの教室だより」に書かれていた、明治大学教授・諸富 祥彦先生のことばからです。
日本の子どもの心が壊れつつある、感情のコントロールができない子どもが急に増えていると思います。いつ頃からかというと、ちょうどスマホが普及した頃からです。お母さんがスマホのLINEなどに気を取られているうちに、赤ちゃんが泣いてもそれに呼応せず、放置された状態が頻繁にあったからです。その子育ては気まぐれであることが多く、気が向いたときはお子さんをかまいますが、子どもが言うことを聴かないときは怒鳴り声を上げ、厳しすぎるしつけで子どもを追い込んでしまいがちです。
この積み重ねが、軽度の「愛着障害」として現れ、子どもの人生の幸福を妨げます。0〜3歳という、子どもの『心の土台』を形成すべき時期に生じるこの心の障害は、子どもの心に、根源的自己肯定感の不全『どうせ私は愛されるに値しない。』『どうせ私は大切にされる価値がない』『自分には幸せになる価値がない』として定着し、その後何十年も苦しめられることになるのです。