「心の安全基地をすべての子どもに」
- 公開日
- 2017/01/18
- 更新日
- 2017/01/18
学校生活
「ことばの教室だより」に書かれていた、明治大学教授・諸富祥彦氏のことばからです。
日本人は感情を心にためて、自制する態度を美徳としてきました。東日本大震災が起きても誰も騒ぐことなく、静かに、お互い親切にしあった日本人の美徳は、世界から驚嘆されました。なぜ日本人にこうしたことが可能になったのかというと、多少イラッとしても、『感情を内に保持できる力』があったからです。感情を内側に保持して、冷静に対処する能力があったからこそ、『おもてなし』をはじめとした日本の民族性や文化が培われてきたのです。こうした『心の力』の基盤は、0〜6歳のうちに育っていくのですが、それが育っていない子どもが急増しているのです。
では何をめざしていけばいいのか?『心の安全基地をすべての子どもたちに』をスローガンとして、親、教師、地域の大人が一体となって動くことが何より大切だと、私は思っています。