「長所」をたくさん指摘し、「短所」はちょっぴり
- 公開日
- 2017/05/10
- 更新日
- 2017/05/10
学校生活
「ことばの教室だより」にかかれていた、児童精神科医・佐々木正美氏のことばからです。
たくさんの「長所」を指摘された子どもは、「短所」を直そうとします。それは、自分に自信があるからです。自信がないと短所を直すことはできません。「長所」を見過ごし、欠点ばかり探して修正しようとする教育はまちがっていると、私は思います。子どもの希望をかなえてやるよりも、親や教師の希望に添ったことばかりに気持ちがとらわれてしまう。大人は、これを逆転させなければいけません。
知っておかなければならないのは、「長所は短所の裏返し」、「短所は長所の裏返し」ということです。「忘れ物が決してない」というのは、親や教師から見て長所でしょう。でもこれは、注意深く慎重であるという見方と、神経質で臆病であり、絶えず不安を抱えているという見方ができます。