2025.10.31 全校集会
- 公開日
- 2025/10/31
- 更新日
- 2025/10/30
校長室より
                            
                        
昨日の全校集会の校長講話では、以下のような話をしました。
「フィルターバブル」という言葉を知っていますか?知っている人?
知らない人が多いようですね。どんな意味か予測しながら、話し合ってみましょう。
意味は、「過去の検索履歴に基づき、興味関心に合った情報が優先的に表示され、異なる情報から隔離されてしまう現象。」を指します。
Yahoo!などの検索サイトを開いたとき、自分の関心の高い記事が優先的に並ぶような状態を指しています。まさに、限られた「情報の泡」の中に閉じ込められたような状態です。
では、この状態には、どんな課題が考えられるでしょうか。隣同士で話し合ってみましょう。
限られた自分の興味関心の高い情報ばかり触れることになり、視野が狭くなるということです。すなわち、世界には多くの料理があふれているのに、自分が好きな味しかしない料理を食べ続けるようなものなのです。
デジタルには、こうした弊害がよく起こります。では、どんなことがあるでしょうか。
少し前までは、こんな世の中でした。
新聞を開けば、さまざまなジャンルのニュースが飛び込んで来ます。スポーツ、ローカルニュース、政治、国際問題等です。なんとなく、見出しだけみるだけで、世の中の動きが分かります。しかし、
紙の分厚い辞書を開けば、調べたい言葉の前後にさまざまな言葉が並び、新たな言葉に出会えます。
地図帳を開けば、周囲の地名や都道府県、国同士の位置関係などが分かります。
しかし、どれも、デジタルを用いると、自分が見たいニュースや言葉しか知ることができません。また、カーナビでは、出発地から目的地までの道が限定的に表示され、東西南北も分からず道のりは一回では覚えられないことばかりです。
このような限られた世界に閉ざされるデジタルに比べ、アナログな世界は、偶然の出会いや知識の獲得にあふれていました。
さて、話は変わって、10月27日からは、○○週間となっています。どんな言葉は入るでしょうか。そうです「読書」です。11月9日まで続きます。
では、デジタルではなく、アナログの読書に触れることのメリットを確認してみましょう。
図書館に足を運ぶと、さまざまなジャンルの本があることに気づかされます。
今まで手にしたことのないジャンルにチャレンジしてみれば、新たな世界や視野、知識を広げる機会になります。
また、画面上の活字ではなく、紙の活字に触れれば、記憶に残りやすく、深く理解ができます。
このように、いくつかのメリットがあります。
さて、本校の図書館ですが、最近、足を運んでいますか。
現在図書館に入るとすぐに、写真のような本が並んでいます。分かりますか?
「Dr.STONE」「ありす、宇宙(どこ)までも」などの、校長先生や司書さんのがお勧めのマンガが並んでおり、これらは、世界や視野が広がるものばかりです。
また、中学生にとって、知識や世界が広がる特集コーナーも充実しています。
最近、足を運んでいないな、と思う人は、ぜひ、図書館に足を運んでみてはいかがでしょうか。
ということで、まとめです。「物事を知っているほど世界が広がり人生が豊かになる」のです。このフレーズ、聴いたことないですか?前回の集会で「なぜ勉強するのか」で用いた言葉です。今日は「パート2」です。
下校時間も早くなってきたこの時期、ネットばかり触れているのではなく、ぜひ、自身の世界を広げるためにも、読書に親しんではいかがでしょうか^^

