学校日記

がんばっている君へ113より

公開日
2008/10/28
更新日
2008/10/28

生徒指導部より

 がんばっている君へ113号の記事の1部を紹介します。江南市出身の「横田喜三郎」先生の言葉の紹介です。
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 「世界の中の江南市」であれ

「私は世界の中の江南市であることを望んでいる。単に日本の中の江南市であるだけではない。まして愛知県の中の江南市であってはならない。広い大きい世界の中の江南市になってほしい。世界の中の江南市というのは、江南市が世界の中の大都市になるということではない。世界から注目される都市になるということでもない。そんなことは到底考えられないことである。
 世界の中の江南市というのは、江南市が世界の中にあって、世界の中の一つの市であることを考え、世界のことをよく知り、世界の人々と仲良く暮らしていくということである。江南市だけ良ければよいというのではない。江南市のある日本だけよければ良いというのでもない。もっと広くずっと広く、江南市や日本を含む全世界が、全世界人々
が平和に幸福に暮らしてゆくということである。」
(元最高裁判所長官・横田喜三郎)
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 なお横田先生は1981(昭和56年)に文化勲章受章。国際法により世界の平和を実現させることに生涯をかけて、世界中の人々に呼びかけてきた人でもあります。1961(昭和36年)東京で開催された「法による世界平和のアジア会議」の折、先生は「世界の法の日」の設定を切望する演説をされました。そして1965(昭和40年)9月13日、アメリカ・ワシントンで開催された「第2回法による世界平和の世界会議」で、名誉議長を務めた横田先生は以下のような「世界の法の日」の演説をされました。
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 「このたび9月13日を世界の法の日として正式に宣言するために、第2回世界会議がワシントンで開かれた。私が4年前に提案したことは、世界の法曹の支持を得て、ついに現実の事実となった。私としては深い喜びを感ぜざるをえない。(中略)これから以後、世界中で一致して世界の法の日を祝う事であろう。このような一致した努力によって、我々は世界において法の尊重の精神を養い、平和と秩序の確保に貢献することができると思う。・・・全ての国の人々の心が法による世界平和の必要なことに注がれることが必要不可欠である。」
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 2つの大きな世界大戦を間近に経験してきた先生のお考えは、「国際間の紛争は、武力ではなく、法によって解決に向かうべきだ」との強い信念で貫かれています。今も9月13日は「世界の法の日」として生き続けています。