桜が鮮やかに咲く中、本日は、297名の新入生を迎え、令和6年度の入学式が挙行されました。
1年生の様子を式場で見ていると、4月からの新しいスタートにあたり、緊張感がある中にも、やる気に満ちあふれたキリッとした表情が印象的でした。「素敵な古中生になることは、間違いない」と思いました。
1年生の保護者の皆様、お子様のご入学おめでとうございます。
式辞でも述べましたが、お子様の主体性を尊重しながら、保護者の皆様とともに、お子様の成長を確かめ合っていきたいと思います。
皆様のご理解、ご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
入学式式辞は、以下の「詳細はこちらをクリックしてください」に掲載いたします。
よろしければ、ご覧ください。
式辞
柔らかな陽ざしにつつまれ、桜を初めとした春の花が鮮やかに咲き誇る中、本日、ここに、保護者の皆様のご臨席を賜り、令和6年度の入学式を挙行できますことに、心より感謝申し上げます。
297名の新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
皆さんが入学してくるのを、2年生、3年生の先輩、そして先生たちは、とても楽しみに待っていました。
皆さんの入学を心より歓迎いたします。
古知野中学校は、78年目を迎えた伝統ある学校です。みなさんにも、伝統を受け継ぎ、自信と誇りをもちながら、充実した中学校生活を築いてほしいと願っています。
そこで、この機会に心に留めておいてほしいことを一つだけお話しします。
まず、今から流れる曲の一部を聴いてください。歌詞を想像しながら聴いてください。
(曲の一部流す♪)
これは、歌手・福山雅治さんの「ひとみ」という曲です。
今聴いてもらった歌詞は、
「綺麗な花束を作るその人は 手荒れすることもいとわなくて」
「咲き誇ったその花 ミツバチが風を切って花粉を運んでやっと咲いているんだね」
というものでした。
どういうことか、というと、綺麗な花束を作っているその人の手は、毎日、たくさんの植物や水に触れるから、手荒れをしているのだけど、そのことを特に気にするわけでもなく、毎日、綺麗な花束を作ってくれているということ。
美しく咲き誇る花、勝手に自分で咲くわけではなく、ミツバチが花粉を運んでくれるおかげで、花を開くことができている、ということです。
どちらも、人があまり気付くことのない「名もなき努力」によって、できている、ということがポイントです。
このことを日常に当てはめてみると、いろいろな「名もなき努力」をしている人がいることに気付きます。
皆さんは、何か思い当たりますか…?
毎日、当たり前のように食事を作って提供してくれる家族。
わかりやすい授業となるように、しっかりと準備をする先生方。
安全に登下校ができるよう、見守ってくれる地域のボランティアの方々。
様々な活動がスムーズに行えるよう、環境を整えてくれる市役所の方々…。
皆さんは、こうした多くの方の「名もなき努力」のおかげで日常を過ごすことができているのです。
曲の最後には「目に見えるものは、ほら、見えないもので出来てる」と締めくくられています。
本日から、通う3年間は、そんな「名もなき努力」や「見えないもの」に支えられて通うことができる3年間です。
ぜひ、そんな感謝の気持ちを心に留め、そして、できることなら、その気持ちを「がんばっている姿」に変えて、古知野中学校に通ってほしいと思います。
先生たちは、そんな古中生を全力で応援し、支えていきます。
保護者の皆様、本日は、お子様のご入学、誠におめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。
お子様にとっては、これまでの小学校の環境と異なり、中学校に慣れるまで、少し時間も掛かるかと思います。
しかし、間違いや失敗をしながらも、日々の経験や、継続した習慣作りが、確実にお子様達を成長させていきます。
お子様の主体性を尊重しながら、保護者の皆様とともに、お子様の成長を確かめ合っていきたいと思います。皆様のご理解、ご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
今年度は、4月から、アフターコロナの状況で、教育活動を展開していきます。
新しい歴史の1ページ目を新入生とともに、創り上げていきます。
結びにあたり、新入生の皆さんの輝かしい前途を祝福するとともに、本日ご臨席賜りました保護者の皆様のご健勝とご多幸を祈念し、式辞といたします。
令和6年4月5日
江南市立古知野中学校長
水谷 政名