2024.4.23 神田ごくら町職人ばなし
- 公開日
- 2024/04/23
- 更新日
- 2024/04/23
校長室より
今日は、自分のマンガコレクションの中の一つを紹介しつつ、「キャリア教育」にまつわる話をしたいと思います。
「このマンガを読め!2024」で第1位、「このマンガがすごい!オトコ編」で第3位を獲得したのが、見出しの「神田ごくら町職人ばなし」というマンガです。
マンガの帯には、
「桶職人、刀鍛冶、紺屋、畳刺し、左官。
伝統の手仕事を圧倒的ディテールと
珠玉のドラマとともに描く歴史的傑作。」
とあります。
読み進めると、職人の心意気と、人間模様が丁寧に描かれており、自分の知らない時代と、知らなかった職種の内容に引き込まれ、ページをめくる指が進みます。
個人的には、「技術科」教員であることから、こうした、ものづくりに関わる職種は、実に興味深く、機会があれば、「体験してみたい」とさえ思うほどです。
今もなお、こうした職人は存在しますが、素材や製作上のコスト、手間などから、扱う数が減り、時代と共に、年々、伝統的な専門の技術をもつ職人が減っていると聞きます。しかし、我が国で、何百年と渡って継承されてきた技術であり、この先、我が国の独特の文化・技術を絶やすこととなっては、寂しい限りです。
そんな中、最近では、あえて、こうした職種の道に進む若い人や、会社勤めを辞めてその道に進む人もいると聞きます。
「日本の伝統技能を継承する」という高い誇りをもちながら、できる仕事です。そして、技術を身に付ければ、会社勤めのように「定年退職」もなく、一生、関わることができる職業でもあります。
ひょっとしたら、今の古中生の中から、こんな道に進む人がいるかもしれませんね。もし、そんな卒業生が誕生したときは、ぜひ、「キャリア教育」の講師に呼びたいものです。
中学生にとって、世の中には、まだまだ知らない仕事や職業がたくさんあります。今後も、様々な仕事や職業を紹介したいと思います。