2024.6.12 プログラミング学習
- 公開日
- 2024/06/12
- 更新日
- 2024/06/12
校長室より
3年生の技術家庭科の技術分野の授業では、プログラム制作の授業が行われています。
この「プログラム制作」ですが、保護者の世代では、なじみのない授業だと思います。もしかしたら、平成初期から中期に「BASIC」などのプログラム言語を用いた「選択授業」を経験したことがある保護者の方はいらっしゃるかもしれませんが、本格的に導入されたのは、平成20年告示の学習指導要領からであることから、「そんなことも学習しているのね」という感想をもたれることでしょう。
しかし、現在は、小学校でも「プログラミング的思考」を育成するために、基礎的なプログラム制作の学習をしています。小学校の学習指導要領には、「プログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動」と記されています。これは、「コンピュータはプログラミングで動いているがゆえに、コンピュータの仕組みを知ることで、より主体的に活用することをねらいとしているのです。
ただし、小学校段階では、「コード」(プログラム言語)を覚えたり、「コーディング」(プログラム言語を操る作業)を習得したりすることをねらいとしているわけではありません。そこで、直感的に操作できる「Scratch」というソフトを用いることが多くあります。
そして、そんな学習活動を経て、中学校では、「計測・制御」などの、具体的なプログラミングに関する内容を充実させる流れになっています。
写真は、「studuino:bit」というキットを活用した授業です。PCと「Bluetooth」で接続することで、「Scratch」により制作したプログラムを転送し、意図したLEDの点灯等をさせています。
思考錯誤しながら、イメージした形を具現化することは、まさに、これからの世の中で必要な、トライ&エラーを重ねながら主体的に取り組み、課題解決をめざす姿勢そのものです。
技術家庭科の技術分野の授業では、「平成」のスタートとタイミングをほぼ同じくして、基礎的なコンピュータ操作の学習が導入されたのですが、30年経った今、このような発展的な内容になっています。
加速度的に発展している現代ですので、10年後のプログラミング教育や、それに変わる教育内容は、想像しにくいですね。未来はどうなっているのでしょうか…。