学校日記

2024.7.12 フランスの献立給食

公開日
2024/07/12
更新日
2024/07/12

校長室より

昨日の給食は、「クロワッサン、牛乳、シタビラメのフライ、ニース風サラダ、ラタトゥイュ」でした。
これは、パリオリンピックにちなんで、開催国であるフランスの献立というものです。
献立表には、「ニース風サラダは、野菜や卵、ツナを、オリーブオイルを使った手作りドレッシングで和えます。ラタトゥイユはトマトを使った煮込み料理です。」とありました。そして、パンは「クロワッサン」でした。昭和の時代の「基本食パン、時々ロールパン」の当時には、考えられませんね^^

さて、文部科学省が発行している「食に関する指導の手引」(H31.3)には、「食育の視点」として、「食事の重要性」「心身の健康」「食品を選択する能力」「感謝の心」「社会性」「食文化」の6つの視点をあげています。その中の「食文化」は、次のようなねらいが記されています。



◆食文化(各地域の産物、食文化や食に関わる歴史等を理解し、尊重する心をもつ。)
 日本の伝統ある優れた食文化や食に関わる歴史、地域の特性を生かした食生活(地場産物の活用)、食料自給率等を理解し尊重しようとする視点である。
 地域の特性を生かした食生活や食料自給率を考えることは、地域や日本を知り、大切にする心を育むとともに、他の国々の食文化を理解することにもつながっていく。また、食料の生産はそれぞれの国や地域の気候風土と深く結びついており、それらの特質を理解し継承・発展させていくことが求められている。



上記の下線部は、まさに、給食に「パリオリンピックにちなんだ献立」が出ている根拠になります。その他の「行事食」(節句のお餅、十五夜の団子、節分の豆等)も、このねらいに基づいているところがあります。

「たかが、学校給食」ではないんですね。給食で、様々なことを学べるようになっている、この日本のシステムは、個人的に「すごい!」と思っています。

古中生の皆さんには、これからも、様々なことを考え、企画し、準備をしていただいている「見えない人」にも感謝して、美味しい給食をいただけるといいですね。