2024.11.15 調理実習
- 公開日
- 2024/11/15
- 更新日
- 2024/11/15
校長室より
校内の授業の様子を見ながら廊下を歩いていると、「和」の調理をしているであろう、とてもいい香りが漂ってきます。調理室を覗くと、昆布とかつおぶしを使った「だしの取り方」を学習していました。
この調理実習、今でこそ、コロナ禍前のようにできていますが、コロナ禍では、実習ができなかったり、実習したとしても、最低限の会話と可能な限り少人数で実施したりするなど、何かと制約が多くありました。こうして、実習ができるのは生徒にとっても、うれしいことでしょう。
…とは言っても、現在では「2024.11.1 技術分野の指導の現在」の記事でお伝えしたように、「技術・家庭科」の授業時間数の削減から、調理実習の回数が減り、調理時間も1時限の授業内(50分間)で完結しなければならない(技術分野と時間を調整して、2時間続きで行うこともあります)など、残念ながら、調理実習がしにくいカリキュラムになっています。当然、その場合は、準備から片付けも含めた時間です。なかなか厳しい状況です。
しかし「2024.10.24 第77回新聞週間記念の集い」の記事で登場した元小学校長である竹下和男先生は、こう言っています(「弁当の日応援プロジェクト」サイトより引用)
●家庭科は高校受験の主要科目ではないけれど、人生の必修科目だ
●「調理実習」は「現代的な諸課題に対応する横断的・総合的な」要素を含んでいる
●調理を通して五感(聴覚・味覚・嗅覚・触覚・視覚)が磨かれ、生徒間のコミュニケーション能力が高まり、将来の生活に向けての自立心や自信が育ち、家族との交流が増え家庭が心の基地になっていく
…と。技術分野と異なり、家庭分野(家庭科)の授業は、小学校から高校まであります。ということは、国語や数学と同様に、「人生の必修科目」なんですね。
時間数は限られていますが、調理実習には、上述のようなメリットがたくさんあります。ぜひ、古中生には、調理実習を通して、様々なことを感じてほしいと思います^^