2024.11.19 今日の朝礼
- 公開日
- 2024/11/19
- 更新日
- 2024/11/19
校長室より
今日の朝礼は、多くの表彰授与をした後に行いました。
内容は、以下の通りです。
今日は、たくさんの表彰を授与することができ、大変嬉しく思います。
時間の都合で、全ての対象者に賞状を授与できず、申し訳なかったです。逆に、それだけたくさんの表彰があったということは素晴らしいことです。終業式に続きを行うので、よろしくお願いします。
さて、こんな話があります。想像しながら聴いてくださいね。
「父親がハンドル操作を誤り、電柱に衝突する大きな事故を起こしてしまいました。父親は即死、助手席の息子は意識不明の重体となり、すぐに救急車で病院へ運ばれました。外科医が手術室に入り、手術台に寝かされた子どもを見るなり『この子は私の息子だ』と言って、驚きました。」(赤字は黙読し、赤字以外を読み上げる)
(しばらく間をおき…)「えっ?父親は即死だったのに、病院の外科医が父親だったなんて、どういうこと…?」と思った生徒・先生は挙手をしてください。(半数ほど手が挙がる)周りを見てみましょう。まあまあ、いますね…。
ACジャパンの「聞こえてきた声」というCMを見たことがある人は多いと思います。例えば、赤ちゃんが泣き声が聞こえると「よしよし」、学校で「将来の夢はパイロットです」、広場で「サッカーしようよー」、朝の台所から「ご飯だよ」という声。これらの声が無音で、イラストだけ示されますが、最後に「聞こえてきたのは、男性の声ですか。女性の声ですか。」で締めくくられます。(うなずいたり、「あぁー」「見たことある」という声があがったりする)
もう分かりますね。さっきの「外科医」は、男性とは限らないのですが、男性と思った人は「えっ?」と思ったのですね。実は、母親だったのです。
まだまだ世の中の職種には、「バイアス」と言って、先入観や思い込みが存在し、誤った捉えられ方をすることがあります。
したがって、大切なのは、「バイアスをかけないこと」です。
以上のことから、3つの「大切なこと」を伝えます。
1.自分のなりたい職種は自由です。「男性がする仕事だ」「女性は無理」という考えは改め、女性がパイロットになろうとしてもよいし、男性がメイクアップアーティストになってもよいので、自分のやりたいことをイメージし、夢をしっかりもつことが大切です。
2.「男のくせに」「女なのに」という枕詞は、偏見であり、「差別」にあたります。そうしたことを言わない、人権意識をしっかりもつことが大切です。ちなみに12月4日から、人権週間です。
3.これからの時代は、革新的なことや創造的なことを生み出す力が必要です。しかし、そうしたことをするには、偏った考えがあってはできません。性別に限らず、型にはまった考え方をしないことが大切です。
ぜひ、「自分の考えていることは、本当に正しいことなのか」ということを時には確認をし、考えが古いかも、と思ったらアップデートしていきましょう。
以上で終わります。
というものです。キャリア教育、ジェンダー教育、人権教育の要素が含まれています。家庭でも、話題にしていただければ幸いです。