学校日記

2025.2.12 落語から学ぶ「温かい笑い」とは

公開日
2025/02/12
更新日
2025/02/13

校長室より

昨日は、大口町が主催する、上記の講座に参加しました。

講師は、元小学校教員で、現在は、「一般社団法人笑ってMe」代表で「笑い教育家」の「笑ってみ亭じゅげむ」さん。「笑い教育」を「義務教育化」するという、熱い思いをもっていらっしゃる方です。


小学校教員の経験があるじゅげむさんは、人の容姿をいじって笑いをとる子どもたちを見て、「嫌だなー」と思われたとのこと。吉本新喜劇は、芸人同士の間でそんな笑いを取る約束があるプロだからいいのですが、子供たちがそういう前提を知らずに、いじるネタで笑ったり、YouTubeでそうした笑いをとる動画を見たりすることが、要因ではないか、と話していました。


落研出身のじゅげむさんは、全日本学生落語選手権優勝という実力がある方です。そんなご自身が向き合ってきた落語は「人を否定しない笑い」であると説きます。

なるほど、そんな気がします。多くの演目に登場する「与太郎」や「八五郎」などは、おっちょこちょいで失敗ばかりする登場人物ですが、周りは温かくつきあい、クスッとするやりとりが行われるものばかりです。

じゅげむさんは、そんな落語の考え方である「落語思考」を「否定しないでその場にある物を活かし、笑いに換えて受け入れること」と言います。納得です。


この日は、「だくだく」と「粗忽長屋」の二つの演目を語っていただき、途中で噺を止めると、「この後、八五郎は何て言うでしょう」「この後、八五郎を見て、周りはどういう声かけをするでしょう」と、落語的な思考を深めるワークショップを実施。

その他にも「落語思考トレーニング」を行い、グループや全体で、考えを披露し合い、終始、笑ったり、感心したりしながら過ごした、あっという間の90分でした。


この講座を受け、「本校にも講師で来てほしい!」と思いました。しかし、売れっ子のじゅげむさん、年間100件以上の出前授業や企業研修などを実施しているとのこと。講座後に、色々と話をさせていただきましたが、魅力は深まるばかりでした。

来年の予定も埋まりつつあるとのことですが、早ければ来年、遅くとも再来年には学校にお越しいただき、「温かい笑い」について、語っていただきたいと思うのでした…^^


(※写真は、じゅげむさんが、他の講座で「授業」をしているシーンです。許可をいただいて掲載しています)