2025.2.16 心と心をつなぐ防災
- 公開日
- 2025/02/16
- 更新日
- 2025/02/16
校長室より
昨日は、公益社団法人会大口支部・扶桑支部主催の新春講演会「心と心をつなぐ防災~人と人のコミュニケーションが生む絆~」を拝聴してきました。
講師は、落語家の桂福丸さん。福丸師匠は、神戸市出身で、灘中・高卒業、京都大学法学部卒業という経歴をもつ、異色の落語家です。
神戸市に住んでいた高校時代の1995年1月17日に、阪神淡路大震災に遭ったことがきっかけとなり、防災士の資格を取得すると、今回のように、防災の講演と落語を披露する活動を行っていらっしゃいます。
阪神淡路大震災では、就寝中の早朝5時46分に被災すると、爆発が起きたかのような縦揺れと横揺れが混ざったとんでもない揺れを経験された師匠。300㎏のピアノが倒れるというのですから、相当な揺れです。そんな経験をされた師匠の言葉は、説得力があり、災害に対する備えの大切さが伝わってきました。
以下に、講演で印象に残ったフレーズをいくつか紹介します(文責・水谷)。
・ 人間は思い込む生き物。「災害に遭わないだろう」という思い込みは怖い。
・ 生活にあわせて防災は変わる。現在のライフラインで最も大きな割合を占めるのは「電気」。お風呂やトイレなど、停電したら動かないものが増えている。自分の家の電気の使い方を考えておくとよい。
・ 携帯電話は、現在の災害時によく使う。よく使うため、半日ほどしかバッテリーがもたない。折り畳みソーラーパネルや発電機などを用意しておくとよい。
・ 「避難所」と「避難場所」は異なる。津波が起きたときに高いところに逃げるのは「避難場所」。学校は「避難所」。東日本大震災のときに、避難所に逃げ、津波に遭い、亡くなった人が多かった。災害発生時は、まず「避難場所」へ逃げ、その後「避難所」へ行くこと。
・ 地域の顔見知りを増やすとよい。知っている人が多いか少ないかで、被災後のストレスが変わってくる。防災力=地域の人間力=人と人の間の力=絆
学びが多い講演でした。
講演後の落語は、「時うどん」を披露。オーソドックスな演目であるものの、会場は大きな笑いが絶えず楽しいひとときに。
講演と落語をあわせて、充実した、あっという間の90分でした。
帰ってから、早速、「折り畳みソーラーパネル」を「ポチッ」としたのは言うまでもありません^^