2025.2.25 ツァイガルニク効果
- 公開日
- 2025/02/26
- 更新日
- 2025/02/25
校長室より
見出しのような「ツァイガルニク効果」という心理用語があります。
これは、「『達成できた物事』よりも『達成できなかった物事』や『中断している物事』の方が印象に残りやすい」という現象を指しています。
ドラマ番組の「この後どうなってしまうんだろう」と思わせるような瞬間に「次回に続く」や、バラエティ番組の次の展開が気になるところで「続きはCMのあと!」などというのは、この効果を利用したものです。
この「ツァイガルニク効果」を上手に利用した勉強法というものがあります。それは、「キリのよくない、中途半端なところで休憩を入れる」というテクニックです。
勉強の途中に休憩をとる場合、大抵、「○〇まで終わったら…」と、キリのよいところまで取り組み、休憩に入るように思います。しかし、この「キリよいところまで終わらせる」のが、実はよくないのです。そうではなく、「キリのよくない、『中途半端なところ』で休憩を入れる」ようにするのです。
キリのよい、目標まで達成した瞬間、その緊張感は解消され、「ここまでがんばったから、とありえずいいか」とか「とりあえず、長めに休憩」みたいなことになった経験はありませんか。キリのよいところで終わらせると、再開のハードルが高くなるというリスクがあるのです。
そんなリスクとならないよう、逆に、キリの悪いところで終わらせることにより、「あと少しで終わらせることができるから…」と、再び前向きに、集中力をもって開始でき、意欲が沸きやすくなります。またそのとき、「この箇所は、まだキリがついていないから、忘れてはならない」と脳が判断するため、学習したことが記憶に残りやすくなると言います。
定期テストは終わってしまいましたが、ぜひ、普段の勉強に、このような手法をとりいれてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、休憩中は、「スマホはNGで、歩き回るのがGOOD」なようです。脳がリフレッシュされ、血流がよくなるからとのことです。
古中生の皆さん、ぜひ、「ツァイガルニク効果」を利用し、効率よく勉強してください^^