学校日記

2025.4.30 3年英語科少人数指導

公開日
2025/04/30
更新日
2025/04/29

校長室より

今年度より本校は、日課の変更など、様々な改善に着手しています。

その改善の中の一つに、3年英語科の授業において、写真のように、一学級を二つに分け、二つの教室で授業を行う「少人数指導」の実施があります。


「何をいまさら」と思う方もいるかもしれません。実際、多くの学校で実施されているのですが、学級数の多い本校で実施するには、なかなかハードルの高い実践なのです。

というのも、8クラスある3年生の英語は、総時間で「32時間の授業コマ数」(一クラス4時間×8クラス)が必要にになりますが、二つの教室で実施するということは、「64コマ」に相当することから、単純に該当教科を指導する人数が「2倍」必要になるとともに、教室の確保が必要になってくるからです。

しかし、今年度、指導者を確保し、これまで授業で使われていなかった教室を整備することで実施できる運びとなりました。


ちなみに、少人数指導の効果について、国立教育政策研究所は次のように報告しています。


・学力向上に一定の効果がある。

・通常人数と少人数を比較したとき、少人数の方が学力調査で高い正答率を示す傾向がある。

・学級規模が小さいほど、教師が個別にフィードバックを行いやすくなり、学習内容の理解が深まる。


などです。

単純に考えてイメージがもてるかと思いますが、教師一人当たりの指導生徒数は減るわけですから、生徒の様子をつかみやすくなり、きめ細かい指導につながります。

したがって、そうした指導を受ける生徒は、授業理解度や学校生活の満足度が高くなる傾向にもあります。


可能であれば、全学年の英語や数学等でも実施できるのが理想ですが、教員の確保や教室の確保が厳しいことから、現在では一部の教科・学年の実施にとどまっています。その点については、ご容赦いただきたいと思います。


なんとかこの実践を継続できればと考えています。今後も「生徒ファースト」で様々な改善を進めていきます^^