2025.5.3 96歳セツの新聞ちぎり絵原画展
- 公開日
- 2025/05/03
- 更新日
- 2025/05/02
校長室より
先週末に、「文化フォーラム春日井」で開催されている「96歳セツの新聞ちぎり絵原画展」を観に行きました。
89歳で夫を亡くし、2019年1月、90歳から新聞ちぎり絵を始めた、奈良県在住の木村セツさん。2025年1月に96歳になられましたが、今なお、創作意欲は衰えていないとのこと。その元気な姿勢に敬服するばかりです。
ハガキ大の作品は、どれも、新聞紙面のカラー広告の一部をちぎるなどして貼り付けながら作られたもので、その数140点(!)。しかも、その圧倒的な再現度に、驚かされる作品ばかりです。
作品づくりの過程をホームビデオで撮影した様子が会場内で流れており、それを拝見しました。すると、セツさんが「グラデーション」という言葉をしきりに言われるのです。確かに、作品のリアリティの高さは、グラデーションのある色合いの広告を使用することで、絶妙な立体感が出ているように思いました。
作品は、野菜、果物、魚などの自然のものから、梅酒、パフェ、ステーキ皿、たこ焼きなどの調理食品、その他、レトルトカレーのパッケージ、ビール缶、ラジオや人形、愛用しているフエキのりの赤い帽子が目印の黄色い犬のキャラクター「フエキくん」などなど…、どこにでもある日常のモチーフを見事に作品に仕上げています。
鑑賞していて感心しつつも、ホッコリする自分がいました。周囲の観覧されている方やチビッコたちも「すごいねー」「へー」「ほー」などの感嘆する声があちらこちらから漏れていました。
興味関心のある人は、ぜひ、自分の目でその再現性の高さを確かめてはいかがでしょうか^^