2025.5.12 「振り返り」の大切さ
- 公開日
- 2025/05/12
- 更新日
- 2025/05/12
校長室より
先週の集会では「『振り返り』の大切さ」について触れ、「授業でも行ってますよね。大切なことなのですよ」と伝えました。実際、本校では、授業後に行う、自身の学びについての「振り返り」を大切にしています。
集会でも、「自身を客観的に振り返ることにより、『これからどうすればよいか』ということを改めて確認することができる」「『何が分かって、何が疑問』なのか、そんな気づきをもつことで、学びの定着を図り、足りないところ補うべく、次につなげていくことができる」ということを伝えました。
もう少し、具体的にそのメリットをお伝えすると、次のようなものがあります。
・学びの定着が促進される
振り返りをすることで、その授業で学んだ内容を自分の言葉で整理し直すことになります。「メタ認知」と呼ばれる働きを促し、学んだ知識を長期記憶に定着させやすくします。
・理解のズレや不足に気づける
授業の内容を振り返る中で、「ここはよく分からなかった」「この部分は興味深かった」といった気づきが生まれます。次回の学習や質問行動につながります。
・自分の成長を実感できる
日々の振り返りを重ねることで、自分の学習の積み重ねや、思考の深まりに気づけるようになり、学習意欲の向上につながります。
・主体的な学習姿勢が身につく
「先生から教えられる」だけではなく、自分から学びに向き合い、自分なりに考える習慣が生まれます。いわゆる、「主体的・対話的で深い学び」の基盤が培われます。
・教師にとっても貴重なフィードバックになる
生徒の振り返りを読み解くことで、教師側も「どこが理解されていて、どこが課題になっているか」を知る手がかりになり、授業改善につながります。
以上のようなメリットがあります。
写真は、1年生の社会の授業のワンシーンです。単元の区切りで自身の学びについて振り返っています。教室内は、キーボードをたたく音のみが聞こえ、集中して自身を客観視している様子が伝わってきました。