2年生 道徳科
- 公開日
- 2022/12/16
- 更新日
- 2022/12/16
学校概要
「夜の果物屋(内容項目:思いやり、感謝)」の学習です。このお話は、杉みき子さんの「小さな町の風景」の中にあるお話です。
あらすじを簡単に書くと、
合唱コンクールのために練習をしていた少女はいつも帰りが遅く、駅を降りて帰るころ、辺りはいつも真っ黒です。心細さを紛らわすために、いつも歌いながら歩いていました。少女が帰るころ、町の商店街にある果物屋だけはあかあかと灯がともっていました。この灯りは毎晩歌いながら通る少女が心細くならないように、果物屋のおやじさんが、いつもは早く店じまいするのを少女のために、営業時間を延長していたのでした。
(何気ない町の風景ですが、果物屋さんのやさしい心遣いが伝わってきます。)
合唱コンクールが終わって、ある日、友達のお見舞いを買うために、果物屋さんに寄ると、中から自分が下校途中に口ずさんでいた歌が聞こえてきました。のれんから出てきた店のおばさんは、「おや、あんたでしたか!」「お顔も何も知らないんだけど、でも、うちのおやじさんがね、若い娘さんがこんな暗い夜道を帰るのはさぞ心細いだろう、せめてうちの店の明かりだけでもつけといてあげれば、っていいましてね……」
少女は、声も出ませんでした。この店の明かりがあんなに温かく見えたのは、当然だったと思った…… というお話です。
(おそらく、果物屋さんの思いやりある行為に少女は初めて気付いたのでしょう。)
私が授業を参観した場面は、前半部分、「果物屋の夫婦は明かりをつけていた理由を
紫ファイル:「早く伝えるべきだった」
黄ファイル:「伝えなくてよかった」
のどちらでしょう?
生徒は色別のファイルを上に挙げて立場を明らかにします。立場の違う生徒の意見を聞くために意見交流が始まりました。
このあと、自分を支えている善意に目を向け、それに応えるにはどうすればよいか考えたそうです。