今日の朝礼 〜校長講話〜
- 公開日
- 2010/02/15
- 更新日
- 2010/02/15
その他
今日の朝礼では,「稚心を去る」という言葉について校長先生より講話がありました。主な内容は以下の通りです。
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「稚心を去る」という言葉があります。
「稚」という字は「幼稚」の「稚」であり,「幼い」という意味です。
よって,「稚心を去る」とは「幼い心をなくす」という意味になります。
この言葉は,幕末期の越前国福井藩士である「橋本左内(はしもとさない)」という人が15歳の時に思った言葉です。
彼は,医者の家庭に生まれ育ちました。15歳の時に「自分はまだまだ幼い。親に甘えている」と思ったというのです。
彼は,15歳の頃に「啓発録」という本を書いていますが,その中で「いつまでも子どものようでは駄目だ。早く立派にならねば」と,この「稚心を去る」という言葉を書いています。
生徒諸君を見ていると,まだまだ幼い言動が見られることがあります。例えば,
・人の容姿を見て,その容姿をからかう
・人が悲しんでいるのを見て喜んでいる
・人が失敗しているのを見て喜んでいる
・自分がせずに,人にしてもらう
・自分の都合のいいように嘘をつく
など,これらは「幼稚な人」がすることです。
諸君は間もなく15歳になります。橋本左内が思ったように,諸君も立派な大人に近づけるような志をぜひ持ってほしいと思います。
※「啓発録」には,その他にも,中学生に心がけてほしい言葉がいくつも書かれています。一度見てみるとよいでしょう。