江南市教育研究会研修会
- 公開日
- 2013/08/23
- 更新日
- 2013/08/23
その他
江南市教職員交通安全協会総会に引き続き、研修会ということで、東海テレビアナウンサーでお馴染みの高井一氏(東海テレビ編成局専門局長)の講演を拝聴しました。
演題は「街へ出てきづいたこと」。出演する番組内でのエピソードや、街で聞く言葉の乱れについて興味深い話しをたくさんしていただきました。
まずはじめに、東海テレビの日曜日の情報番組「スタイルプラス」のコーナー(3月にコーナーは終了)の一つだった「はじめの一歩」のエピソードをいくつか話してくれました。高井さんの番組に出てくる街の人が必ず笑顔で話しをされるのが、わかるような話しぶりでした。
本題は、「言葉」について。
商売道具である言葉を扱うプロとして、「言葉の乱れ」について分かりやすく話をしてくれました。それは、同じく言葉を扱う教師に対する軽い牽制でもあるような内容(汗)。
カーナビ、ワープロ、インターネットなどの、便利な世の中になると同時に、衰えてくる言語能力。そんな「『言語能力の低下』は『思考能力の低下』につながる」という序論から、「日本語の豊かな語彙を大切にし、聞きやすい発音で話すことの大切さ」を説いていただきました。
・「スゴい」が日本の語彙を破壊している。「スゴい」「ヤバい」は、子供の言語世界を壊している。
・社会的に必要な知識の浅さからくる言葉の間違いが増えている。
・意外と多い、助数詞の間違い。「三階」は「さんかい」ではなく「さんがい」
・現代社会の省エネ化を象徴するように、無駄なエネルギーを使わない、アクセントをつけないフラットな発音が増える危機感。
・なんとなく伝わればいいという世界が生んだ、あふれる「カタカナ語」。
・日本語は、子音と母音の組み合わせ。母音が欠落しつつあり、言葉が伝わりにくくなっている。
などなど、最近の言葉の乱れを指摘する、わかりやすい例えがずらり。
昔は、家庭や学校がしていたこうした指導を、今では、会社がしている現状を明かし、「もっと家庭や学校が頑張ってほしい」と言われました(汗)。
そんな高井一氏の「自慢の特技」は「間違った言葉遣いは、聞き逃さない!!」だとか(東海テレビHPより)。
また、そんな言葉に対して敏感な高井アナのコラム「空言舌語」は、鋭い切り口で言葉について論じていて、かなり勉強になります(参照URL:http://www.tokai-tv.com/kuugenzetsugo/20130618_takai02_10206.php)。
暑い夏に、温かな笑いにあふれ、背筋がシャキッとする研修会となりました。
(※写真は東海テレビHP「アナウンスどっとこむ」より引用)