ミクロネシア海外研修レポート 〜番外編④〜
- 公開日
- 2008/09/15
- 更新日
- 2008/09/15
その他
第4弾は,世界中で問題となっている「ゴミ問題」について,です。
■ゴミ問題
南の国の小さな島ではありますが,先進国と同様なモノが,生活の中に浸透しています。しかし,小さな島であるが故,そこから出るゴミが適切に処分されない(と同時に,処分できるシステムが確立していない)ため,残念ながら,島の至る所に大小様々な「ゴミ」が見られます。
大きなモノと言えば,車に船。
島民にとって,車,船は移動手段として無くてはなりません。しかし,海外から輸入している中古品が多く,潮風にもさらされるため,決して長持ちはしません。
そこで,写真のように,使えなくなったものは放置されます(写真左上・右上)。
特に車は,放置されている車から,使えそうな部品が抜き取られ,どんどんボロボロになっていきます。使える車,使えない車をあわせて7台所有,なんていう家もありました。
また,環礁となっているため,座礁する船も少なくありません。身動きが取れなくなった船は,日本のように100%なんとかしようとすることができないため,車同様に放置されることも…。よって,写真左下のようにやがて朽ち果てていきます。(実は,この写真の右上部分に見える水平線の「出っ張り」は,放置されたもっと大きな船の影です…)
さらに,小さなゴミが,これまた大きな問題と見ました。
特に食料品に使われているビニール系の袋や包装物,そして暑い国だけに大量に消費される飲料品の元であるアルミ缶,PETボトル…。
これらが,大量に捨てられている箇所をいくつも見ました(写真右下)。
これらの食料品から出るゴミの処理について詳しい話を聞くことができませんでしたが,回収はしているとのこと。しかし,美しい景観の裏にこのような問題があったのです。
残念なことですが,先進諸国の文明を取り入れた結果,そこから生じた「負の部分」が美しい島国を脅かしていることを目の当たりにしたのでした…。