警察官になった彼に親孝行を見た
- 公開日
- 2013/05/21
- 更新日
- 2013/05/21
校長室から
宮田中学校に赴任して一人の生徒を思い出しました。宮田中学校勤務時代にものすごいスポーツのできる男の子が入学してきました。藤里小の出身で1年時に担任をしましたが、中学1年時に全国ジュニアオリンピック三種競技に出場し、サッカー部でしたが、いきなり夕焼けの国立競技場砂場で5m98を跳びました。砲丸も10mくらいで100mも上位で確か12秒2ぐらいだと思います。中学1年でこの記録は怪物でした。そして総合全国8位を収めました。試合での彼は動揺したり、緊張したりするようなしぐさは決して見せなかったです。いつも冷静で、闘争心をしまい込んでいるような彼でした。
もうひとつ彼で思い出に残っているのは彼が3年生になった時、東海大会800mリレーでアンカーを務めました。ところが第2走者と第3走者の間でバトンが落ち、彼のところにバトンが届いたのは他チームがゴールしてからでした。でも彼は、バトンをもらい必死に走りました。表情一つ変えないで懸命に走ってくれました。
お母さんは彼の試合応援には一度もみえなかったと思います。(その当時は家の方の応援は少なかったです)お母さんも仕事が休むわけにはいかなかったと思います。でもどこかでいつもお子さんを見守るような、またはお子さんを信じている何かを私は感じていました。それと我々に任せきってくださる信頼感も。
学校生活では彼は無口で、正義感も強く、友達の信頼も厚いものがありました。真からのスポーツマンと言っても過言ではなかったです。
公立の普通科高校への進学までは知っていましたが、それから何年後かに彼が警察官になったことを知りました。彼ならまさしく適任だと思いました。いつも穏やかで、人に優しく、冷静で、運動能力は抜群で現場では重宝されているのではないでしょうか。
彼は親孝行者だと思います。中学時代から親にまったく心配かけないよう努力していたと思います。心配かけないことが彼にとっては親孝行だったんです。そして、立派な社会人になること。警察官となり、社会に貢献し、育ててくれたお母さんに見せたこと。みなさんの親孝行は何ですか?そして、いつしますか?

