流された工場、帰らぬ方々、銀鯖はそれでも戻って来た!
- 公開日
- 2013/06/28
- 更新日
- 2013/06/28
校長室から
昨日、給食に鯖(さば)の銀紙味噌焼きが出ました。これを待っていました。何故に?おいしいだけではありません。その裏舞台を紹介します。
■2年と約3ヶ月前に発生致しました東北地方太平洋沖地震に伴う大津波により、この銀紙味噌焼きの津田商店さんは壊滅的な被害を受けました。数名の行方不明者の方も出られ一瞬にして悪夢と化しました。残る役員・社員の皆さんで再建を誓い、頑張って新工場を建てられたのです。しかし、追い打ちをかけるように福島の原発問題で魚が売れず、安全基準の認可がおりるまで、また、時間がかかりました。
そんな時、この会社に電話をしてあげたことがあります。「みんなで銀鯖待っています」と伝えた時、涙声で喜ばれました。そしてついに江南の給食に戻ってきたのです。これからが復興の始まりだと思いました。震災前とまったく同じ味、大きく空いた心の穴埋めをしてくれそうです。