アンビリバボー「国境を越えた 31年 純愛ストーリー!」より
- 公開日
- 2013/08/04
- 更新日
- 2013/08/04
校長室から
昨日、アンビリバボー「国境を越えた 31年 純愛ストーリー!」(再放送)を偶然、観ました。あまりにも切ない、涙なしでは観られないストーリーでした。
北朝鮮へ留学していたベトナム人青年が留学先の研究所にいた一人の女性に一目で恋に落ちたところからストーリーが始まります。
ファム・ゴック・カンさんは19歳で北朝鮮のハムフン工業大学に入学します。 当時、ベトナムは北朝鮮と盟友関係にあり、工業技術を学ぶため、有望な若者を北朝鮮に留学させていたのです。それは、北朝鮮に来て4年、ファムさんが工場へ6週間の研修に訪れた時のことでした。工場で見かけた女性に一目惚れをしてしまうのです。 彼女の名は、リ・ヨンヒさん23歳です。工場で研究助手をしている女性でした。しかし、それは決して叶(かな)うはずもない恋でした。当時、国交はあっても両国ともに外国人同士の結婚を固く禁じていたためです。
なかなか接触することもできないまま彼はその研究所を去らなくてはならない日が近づきます。勇気を振り絞り人目を忍んで彼女に自分の連絡先を書いた手紙を手渡します。すると、彼女も自分の連絡先を教えてくれたのです。彼女も彼を好きになっていたのでした。
その日から長い長い年月が流れるのですが、何度も何度も危機に見舞われるんです。手紙も検閲(けんえつ)されたらどんな事になるか分かりません。従って年に数回しか出せず、彼女のほうもロシア経由で手紙を出したり、彼も女性名で出したり、彼女のお母さん宛にして出したり苦労しつつも愛を育(はぐく)んでいきます。
また、彼は何度か国の代表が北へ行くと知るとその一団の中に入って訪れたりものすごく努力するのです。
でも、彼がそれだけ好きになる女性です。彼女もまたとても素晴らしい女性な訳です。彼の将来を考えて自ら身を引いたり・・・、最初の別れの時は1カ月以上寝込んだりする純粋さを持っていました。
年月があっという間に流れていきますが彼はあきらめません。父親が外交官ということもあり父にまず相談をして応援を要請します。しかし、北朝鮮からはすでに結婚して子供もいるとの返信でした。『そんなばかな』と決して信じませんでした。次には彼女は病死したとの回答もありました。でも、彼はそれでも彼女を信じてあきらめませんでした。
ありとあらゆる機会を逃さず最後には国の主席に望みを託します。ここから運命が彼に味方してくれたようです。彼の一途な思いにいたく感動したベトナムの首相は直接、北の金正日主席に交渉してくれたんです。そして、ついに31年の月日を越えて2人は再会することができました。
現在、ベトナムで生活している2人はとても仲が良くて素敵でした。
純粋な愛を最後まで貫いた2人に感動を覚えずにはいられませんでした。国家権力と二人の小さくても決して誰にも邪魔されることのない愛、とても良い番組でした。