学校日記

新井白石(あらいはくせき)のお父さんは言われました!

公開日
2013/08/07
更新日
2013/08/07

校長室から

むかし、江戸時代に新井白石(あらいはくせき)というえらい学者がいました。徳川の将軍さまに仕えて、大きな仕事をした人です。でも最初からえらかったわけではありませんでした。
子どもの時は、勉強が好きではなく、朝から晩まで友だちと遊びまわっていたそうです。それを見たお父さん(新井正済)が白石にこんな話をされました。

米びつ(お米をいれる木箱のことですが)から、一粒の米をとっても、お米が減ったかどうかはわからない。けれども1年、2年、そして3年と毎日一粒ずつ取っていくと、減ったことが分かる。
反対に米びつに一粒の米を加えても増えたかどうかはわからない。けれども、1年、2年と毎日一粒ずつ加えていくと、増えたことがわかる。
勉強や習い事も同じだ。1日だけ勉強したり練習したりしても、すぐにかしこくなったり上手になったりすることはない。反対に1日怠けたからといって、翌日に、すぐにわからなくなったり、下手になったりするわけではない。
けれども毎日、毎日、ほんの少しずつでも努力を続けると、1年や2年後にはわかるようになり、上手になったこともわかる。
毎日少しだけでも怠けていると、気が付いたときには勉強もわからなくなり、下手になってしまっているものだ。

こういうお話です。努力は続けて初めて努力というのではないでしょうか。夏は一ヶ月で大きな差となってでてくると思います。毎日毎日、頑張ってください!

※写真は新井白石です。