学校日記

色から学ぶ順位付け

公開日
2013/09/16
更新日
2013/09/16

校長室から

先ほど福井県に大雨特別警報が出ました。テレビを観ていると、その縁取り(ふちどり)の色は紫色でした。大雨警報は赤色です。色によって順位があるのです。一体これはどんな順位なのか調べてみました。

最初に身分の上下と色の関係がありそうなもの‥‥と考えてみたら、聖徳太子が定めた「冠位十二階」が浮かびました。

冠位十二階(かんいじゅうにかい)
徳・仁・礼・信・義・智を大小にわけて12階とし、それぞれにあう冠をさずけていただいたのです。(頭にかぶる、昔の帽子ですね)位階の違いは徳の紫、そして以下、青・赤・黄・白・黒の色であらわし、大小の冠の違いは色の濃淡で表現され、身分の差がひと目でわかったとされています。(お〜!12色)

今回の大雨特別警報も大雨警報より深刻ということもあり、一番上の色を採用したと考えられます。というより、日本人はすでにこの色のランクを自然に生活の中で覚えていて、紫は一番とする考えが浸透しているから今更、他の色をもってこれなかったのではないでしょうか。

話は変わりますが、お相撲さんのまわしですが、今では有名無実にになっていますが、日本相撲協会による規定では「紺・紫色系統のものを使用すること」と定められていました。ここでも土俵にあがるにはそれなりの色を選定しているのです。冠位十二階の上から二つです。でも、カラーテレビの普及と共に色とりどりのまわしが黙認されるようになったそうです。

このように日本では色には順位が自然とあるのですね。いずれにせよ、天気の上では紫色は避けたいです。みなさん、天気予報には十分注意を!