学校日記

“元 不登校生”野球部が挑んだ夏!

公開日
2013/10/08
更新日
2013/10/08

校長室から

負けて泣くなら勝って泣け〜“元 不登校生”野球部が挑んだ夏〜 というテーマで広島県尾道市にある広域通信制・単位制高校の師友塾高等学校野球部をテレビカメラが追いかけていました。興味があり調べてみました。

"第二の甲子園"と呼ばれる定時制・通信制高校の軟式野球全国大会。47都道府県の代表が東京で熱戦を繰り広げます。今年の夏、広島から4年連続の出場を果たしたのが師友塾高等学校軟式野球部。実は彼らは全員が元不登校生、しかも大半が高校入学まで野球未経験だった。不登校だった自分を乗り越えようとする球児たちがそこにいました。

広島県尾道市にある広域通信制・単位制高校の師友塾高等学校は、対人関係など、さまざまな理由で不登校になった子どもを多く受け入れている学校です。創立者の大越塾長は、開校と同時に生徒たちを集めて軟式野球部を創立しました。できあがったのは「野球は未経験」「団体行動が苦手」というメンバーばかり、ルールから覚えなければならないという弱小チーム。創部から1か月で迎えた初めての公式戦では、もちろんボロボロの惨敗を喫します。自信を失ってしまった部員たちを、大越塾長は厳しく指導するのです。

大越塾長が師友塾の野球に望んでいたのは、他校に勝つことよりも、部員たちが元気を取り戻していくことでした 練習で印象に残っているのは「悔しさを顔に出せ!」という何度も何度も話される監督さんの言葉です。
猛勉強して入学した進学校の校風が合わず、師友塾に転校してきた部員。引きこもりの情緒が安定せず、なかなか周囲に合わせられない部員…。

それでも、野球というチームプレイが求められるスポーツを通して、人とうまく関われずにいた子どもたちが、一歩ずつ力を獲得していきました。それはみんなで神宮へ行こうという夢を追いかけることによって変わっていったのではないでしょうか。一人で夢を追いかけていると辛いかもしれません。でもみんなで追いかけるとそうでもないかもしれません。夢を追いかけることにより、ひとつひとつのことに自信がもてれるよう変わっていく選手達を観て本当に嬉しくなりました。

学校へいけず悩む子が多い昨今、何かで夢を追いかけていただきたい。「夢をもとう」今一度、本校の君たちに贈りたい言葉です。