定時制高校の卒業式に参加して思う
- 公開日
- 2014/01/29
- 更新日
- 2014/01/29
校長室から
古知野高校定時制の卒業式に出たことが何度かあります。定時制はもちろん夜間の学校ですので卒業式も夜間に行われます。1・2年生全員と卒業生が参加して行われます。正確に言うならば4年で卒業コースと3年で卒業コースがあり、3年生でも、卒業の方に加わるのでなく見送る方に加わっている生徒もいます。
卒業生、本当に立派です。昼間、働き、5時30分からの授業に間に合うように、仕事終わりすっ飛んでくるのです。職場の協力、励まし無しでは卒業は無理だと思います。最初に多くいた生徒も学年が上がるにつれて少なくなっていきます。卒業式で証書を受け取るのも私が参加した卒業式では10人を切ることもありました。入学してきた生徒数と卒業していく生徒数が違うのです。いかに大変かが数からもわかります。いつも川を登る鮭をイメージしています。
一般に高校の卒業式では卒業証書は総代の生徒一人がもらいます。でも定時制は一人一人が校長先生からもらいます。そこには涙無しでは語れぬ3年・4年があったのではないでしょうか。今年も2月28日、卒業式があります。拍手を贈りに出かけたいと思います。コブクロの「桜」の曲が流れる中、8人くらいが旅立っていきました。今まで見た高校の卒業式で初めて泣けた卒業式でした。