学校日記

朝会より 【言葉を選ぼう】

公開日
2014/02/17
更新日
2014/02/18

校長室から

先日、放課後にある部の子達と話す機会がありました。「お前、小さいからだわ」という会話になりました。その時、言われた子は「小柄な子と言ってくれ」と言い返したのです。なんとか話を変えたかったのですが、とにかくその内容では小柄な子が淋しい思いをしたままなので自分の経験を話しました。「先生が中2時に、149.9センチだったよ」「君でもこれからだよ。運動して牛乳飲んで、あ!飲み過ぎは下痢だからね注意ね」と。身長の悩みはよくわかります。

実際、中学時代の思い出があります。4月に背の順番に並びます。その並び方を決める時の話です。担任の先生が「飯沼、もう一人前へ、あれ、もう一人前だな」と私の立ち位置をクラスの女の子が見ている前で指示するのです。これは嫌だったです。何十年たっても忘れられません。
身長だけではありません。これも中学時代の話ですが、視力検査があり、見えないというと、ラインから前へ出なさいと言われ、前へ前へ出るのです。みんなの前でそんなことされると、さすがにその友達も傷つきます。みんな「え〜」とか言ってる中で、横から見ていて悲しいだろうなと思いました。身体的なことを言うのは控えていかなくてはいけません。

先生、この学校いじめがあると思います。何故わかる?このように人を傷つける言葉が生徒間で飛び交っているからです。さらにもっとひどい言葉を聞くことがあります。「うざい」「きもい」一番上は「死ね」です。これらの言葉はナイフで人をおどすぐらいの傷つけ方をします。この言葉を使った瞬間、その人は人間でない、人間の殻ををかぶった鬼、または犯罪者だと思っていただいて結構な人です。

どうかみんなこの宮田中学校からいじめをなくそうではありませんか。そのためには言葉を考えて使うようにし、相手を悲しくさえるような言葉は控えましょう。そうすればみんなが優しくなり、いじめもなくなると先生は信じているのです。