学校日記

教師の役目・役割 名前も出てこない担任の先生、あなたの思いなくして村田選手無し!

公開日
2014/03/08
更新日
2014/03/08

校長室から

  • 1027351.jpg

https://konan.schoolweb.ne.jp/2320018/blog_img/60743290?tm=20250203120257

ロンドン五輪のボクシング男子ミドル級で日本人48年ぶりの金メダルを獲得した村田諒太選手。村田選手がボクシングを始めたきっかけは中学1年のとき。髪を金色に染めて登校した村田選手(中1で金髪?)に、担任教諭が「力を持て余している。何かさせないと」と考えたそうです。「格闘技ならやったる」と吐き捨てた彼をその週末に、近くにあったボクシングの強豪校奈良工業高校(現奈良朱雀高校)の練習に連れて行ったのです。
そこでボクシングとの出会いがあったのです。

しかし、「“ボクシングぐらいやったる”という気持ちでしたが、 走り込みなど体力作りが厳しくて。」と2週間で村田選手は辞めてしまいました。

そんな村田選手でしたが「せっかく先生に連れて行ってもらったのに逃げ出してしまった。」と負い目を感じていた中学2年の夏休み、再び奈良工業のリングに戻ります。そして3年の頃からはプロボクシングのジムである進光ジムで練習をするようになり、ボクシングの全国的強豪校の南京都高校へ進学します。

さて、2年前に亡くなくなられた高校時代のボクシング部監督の武元前川さんももちろん立派ですが、最初にボクシングに引き合わせた、名前も出てこない担任の先生、この先生もすごいと思います。休みの日に彼を連れて行った先生の『この子に夢を与えてあげよう。この子に目標をもたせなくては・・・。』という熱意がすごいと思います。「いい仕事してますね〜」はその先生のためにある言葉では・・・。見習いたい教師がまた一人みえました。