学校日記

「あけぼの」多くの想いを乗せてラストラン

公開日
2014/03/16
更新日
2014/03/16

校長室から

40年以上にわたり、青い塗装の「ブルートレイン」として親しまれてきた寝台特急「あけぼの」(上野−青森間)が3月15日で廃止となりました。
「あけぼの」が登場したのは、高度経済成長期です。東北の中学や高校を卒業したばかりの若者が、集団就職などで、次々と仕事を求めて東京にやってきました。彼らの多くが乗っていたのが、古い夜行の急行列車※で向かい合わせの座席車両が中心でした。
対する「あけぼの」は全て新しい寝台車であこがれの的で、“出世列車”とも呼ばれていました。だから東北から集団就職で出てきた方々にとってはいつかは寝台列車「あけぼの」に乗って帰ることがひとつの目標になっていたと言います。多くの方々に、多くの思い出を残し、去って行きました。

体育科の先輩で江南の北の方の中学校で辞められた校長先生がいつもカラオケで「あゝ上野駅」の曲を歌ってみえました。今、改めてこの曲を聴くと悲しさを感じます。

「あゝ上野駅」
作詞・関口義明、作曲・荒井英一
どこかに故郷の 香をのせて
入る列車の なつかしさ
上野は俺らの 心の駅だ

就職列車に ゆられて着いた
遠いあの夜を 思い出す
上野は俺らの 心の駅だ

※ 東北本線急行「津軽」号 などが集団就職で有名です