学校日記

頑張ろう、中学校の先生!

公開日
2014/06/27
更新日
2014/06/27

校長室から

さて、一昨日の新聞では、中学教員は日本が最も多忙であることが報道されていました。これは、OECDによる国際調査の結果によるものです。私も31年間は中学教員を務めてきましたのでわかります。朝は7時前には必ず学校へ出勤しました。早朝部活があるからです。授業はもちろんのこと、会議、突然入る生徒指導、授業後はまた、部活指導です。やっと部活も終わり、提出物や係仕事のデスクワークができるわけです。帰宅する時間は当然毎晩8時から10時でした。良いこともあるのです。店が閉まっておりお金使うところが当時はなかったです。土曜日、日曜日でさえ部活指導に頑張りました。当時は土曜日が半日勤務でしたので、当然、日曜日が部活の稼ぎ時です。今でもはっきり覚えているのは、日曜日夕方、部活を終えて帰り際、信号待ちで見た隣の車のスキー帰りの幸せそうなカップルです。『俺、このままでいいのかな〜』と考えたのでしょうね。

ただ、部活は生徒と一緒に夢見るところだったし、授業でないところで生徒と接し、いろんなことを教えられるのが好きだったので苦痛には一回も思わなかったです。ただ、それが全教師が楽しく、いけてるかという問題になってくると、そうでないと思います。専門以外の部活を指導したり、デスクワークとの兼ね合いで大変な先生も出てきても不思議ではありません。また、土曜・日曜日どうしても時間が取れない教師も出てきても当然です。

今回、新聞に載って、中学の先生の実態を知っていただけたことが嬉しいです。それにより、少しでも感謝の気持ちをもっていただければと思います。(ほとんどの保護者のかたはもっていてくださると思っています)先生方には特に本校はと思うのですが、部活指導が大きな柱となっています。生徒を育てるには無くては困る場でもあります。生徒達の成長に大きな影響が与える場であり、生徒から尊敬や感謝が得やすい場でもあります。教師としての喜びをかみしめ生徒のために頑張っていただきたです。いつも頭が下がる思いで、グランドを回っています。