学校日記

校内めぐり 67 【突然の幕引き】

公開日
2014/07/15
更新日
2014/07/15

校長室から

それは野球会場の出来事でした。本校の2回戦、相手は優勝候補の犬山中です。相手ピッチャーの出来から言ったなら1点でも重いです。それが6点ともなると・・。正直、ここまで点数があくとは思いませんでした。前日の扶桑中戦が延長、さらに特別ルール、そして今日の雨の中での連投。もう限界かもしれなかったです。7回表、突然、エースを降ろしベンチに下げました。そして外野手も交代させベンチから2人の部員を出します。7回裏は代打攻勢と言うより、これまた、試合に出られなかった部員を並べました。高校野球で何年か前に見たことがありますが、まさか目の前で本校の部員に対して行われているとは・・・。
東猴先生、見事な幕引きです。昨年まで自分が教えてきたチームで、あの投手から6点を取るのは無理と6回が終わった時に悟られたと思います。どうせ散るなら、思い残すことなく、今まで指導についてきてくれた3年生全員にせめて試合に出させてやろうと考えられたと思います。104日の監督と部員の間にしかわからないこともあると思うのです。いつも勝ちにこだわって最後の最後まで諦めない東猴先生が選んだ幕引き、格好良すぎます。3年生全員を出したいから突然7回表の守備から交代していったんですね。相手への敬意と部員への想いに満ちた東猴先生の幕引きに涙が止まらなかったです。