校内めぐり 70 【すごいキャプテンがいたもんだ】
- 公開日
- 2014/08/03
- 更新日
- 2014/08/04
校長室から
それは全校出校日の全校集会の時でした。いつものように表彰伝達をして感想のマイクをまわした時です。バレー部男子の平谷君が話し始めた内容には驚きました。
「ぼくはキャプテンなのに、本当はあまり試合に出てないんです。だからこのように僕が(賞状を代表で)もらっていいのかと思っています」
彼はいつも自分を抑えて部員と接していました。それでもキャプテンとして頑張らなくてはと裏方に徹し、チームを必死に盛り上げたり、練習でみんなを引っ張ったりしてきたのです。試合では大きな声を出し、部員を励ましました。遠くから見ていても彼の努力はよくわかりました。彼の言葉を聞いた時、今までの彼の姿が思い出され、一瞬にして目頭が熱くなりました。
『こんなに苦しんでいたんだ。みんなに聞いてほしかったんだ・・・。』
クラスでも学年の中でもキャプテンとしてみんなに見られることのプレッシャーといつも戦っていたんでしょうか。彼の言葉の後、彼の正直さと苦しかった思いが体育館中に流れたような気がしました。すごい生徒が宮田中にはいるもんです。立派なキャプテン、君はすごいキャプテンです。