二度と起こしません、悲惨な戦争を
- 公開日
- 2014/08/15
- 更新日
- 2014/08/15
校長室から
終戦日を迎えました。昭和20年8月15日、日本は降伏し終戦を迎えました。現在69歳以上の方が体験者となります。戦争を体験した方々が少なくなりました。戦争の悲惨さは絶対忘れてはいけないことだと思います。今日は一人の神風特別攻撃隊、いわゆる特攻隊:大石清伍さん(写真)の遺書を紹介させていただきます。父母を失い、妹と二人になってしまった清伍さん、そんな彼も特攻の道を選ぶのです。そんな兄、清伍さんが残された妹に送った遺書です。幼い妹のためにわざとひらがなが多く使ってあります。
なつかしい静ちやん!
おわかれの時がきました。
兄ちやんはいよいよ出げきします。
この手紙がとどくころは、沖なは(縄)の海に散っています。
思いがけない父母の死で、幼ない静(しぃ)ちやんを一人のこしていくのは、とてもかなしいのですが、ゆるして下さい。
兄ちやんのかたみとして、静ちやんの名で預けていた郵便通帳とハンコ、これは静ちやんが女学校に上るときにつかって下さい。
時計と軍刀も送ります。 これも木下のおじさんたのんで、売つてお金にかえなさい。
兄ちやんのかたみなどより、これからの静ちやんの人生のほうが大じなのです。
もうプロペラがまわっています。
さあ、出げきです。
では兄ちやんは征きます。
泣くなよ静ちやん。
がんばれ!
大石清伍長
戦死日不明