校内めぐり 74 【えっさっさ】
- 公開日
- 2014/09/11
- 更新日
- 2014/09/11
校長室から
「先生、俺、絶対やらんよ」
「なんで『えっさっさ』なの?」
2週間前にある生徒が言ってきました。
体育科教師総出の指導が始まりました。リーダーの体育主任真野昌樹先生を中心とした体育科チームと全校生徒の結束が必要とされるこの『えっさっさ』です。
最初、体育館に入り、とにかくやってみようから始まりました。この「えっさっさ」は生徒にかなりプレッシャーをかけるかもしれません。いままで集団の中に入り、適当にやってきた生徒に真剣にやるのかやらないのかはっきりさせるような面があるからです。これに賭けてみたんです。
2日目、全生徒が体育館に集い、できない生徒はできないなりに手がぴくぴく動くまでになりました。これはすごく嬉しかったです。中学校卒業後、「嫌だからやらない、嫌だからやめる」の道理が通るはずがありません。何かの負荷をかけて、人間的に成長させたい。集団と一緒になり成長する喜びを味わわせたい。そして集団の中で自分を見失わないような自信とさせたい。そんな願いが届いたのか、教師をやっていて良かったと感じました。
3日目、もうそこはみんなが真剣な眼差しの集団でした。手がぴくぴく動いていた生徒がどこにいっただろうと探さなくてはいけないほど真剣にやっています。集団の迫力に怖ささえ感じるほどです。たくましく、男らしく、外見のちゃらちゃらした部分を受け付けないような集団が目の前にいるではないですか。すごく感動しました。「打って出よう!」宮田中学校の2学期の目指す言葉です。この言葉が現実味をおびてきました。まずは体育大会で見せたいと思いました。(校長)

