物にあたるような、自分で自分をコントロールできない人間って怖くないですか?
- 公開日
- 2014/11/27
- 更新日
- 2014/11/27
校長室から
生活が裕福になったのでしょうか。物を大切にしない生徒が目立ちます。我々の学生時代は壊れたり、破れたりしたなら修理してまで使ったものです。ましてや自ら物を壊すようなことはなかったです。
学校生活で自分をコントロールできなくなり、カッとして物を蹴っ飛ばしたり、拳で殴ったりする姿が年に本当にわずかですが目に飛び込んで来ます。これは「俺は怒っているんだ」「私は悪くないわ」の表れでやっているのだと思いますが、なんと情けない姿でしょうか。
昔、プロ野球で試合がうまく運べないとベンチで物を蹴っ飛ばしていた監督さんがみえましたが、ばかなマスコミがこれを気合いが入った表れとして報道していたのには驚きました。いかに、青少年に影響を与えるかまったく考えてもいない報道です。解説者の方も「これはいけないこと」とその場ではっきり言うべきことではなかったでしょうか。
物を壊したなら最後まで責任を取らせ、修理させる。決してそのままにしておかない。そして物に当たることは幼稚園児でもやらないということに気付かせる。自分が自分をコントロールできない人はやがて人を殴る。そしてもっと怖いことも起こす可能性があることを認識させる。これを確実に押さえていきたいと思います。もうほとんどこのような生徒はいなくなりましたが、そんな生徒の病気、早く治してやらなくてはと思います。
※漫画はスラムダンク19巻の12〜13ページからです。井上雄彦さん、使用させていただきました。お許しください。