学校日記

父親のすごさ

公開日
2014/12/17
更新日
2014/12/17

校長室から

強烈な寒波が押し寄せています。北海道の方では大変な暴風雪だそうです。これで思い出す悲しい出来事があります。

昨年の2月のことです。北海道東部を中心に吹き荒れた記録的な暴風雪により、湧別町東の道で車が立ち往生し、行方が分からなくなった岡田幹男さん(53)は、長女の夏音さん(9)を抱きかかえるようにして力尽きていました。夏音さんは父の胸の中で泣き続けていたそうです。子煩悩な父親は猛吹雪の中、最期のぬくもりで娘の命を守り抜いたのです。

当時の読売新聞には、岡田さんは2年前に病気で妻を亡くし、夏音さんと2人暮らしをしていたそうです。両親も既に他界しており、家事と仕事を男手一つで両立。40代半ばになってできた娘を宝物のように大切にしていたそうです。
この日は 仕事の間に預けていた児童センターに夏音さんを車で迎えに行き、自宅に戻る途中に暴風雪に襲われたようです。

娘の命を体で守った幹男さん。父親のすごさを教えていただきました。心より尊敬申し上げます。
※写真は岡田幹男さんと夏音さんが身を寄せていた小屋です。