校長です・・・、校長です 312 【「ロード」という曲、何故こんなに心に響くのでしょうか】
- 公開日
- 2014/12/18
- 更新日
- 2014/12/18
校長室から
校長です。「ロード」という曲、ご存じすか。
校長です。高橋ジョージさんの作詞・作曲です。
校長です。この曲、実話に基づいているのです。
校長です。一人の少女からの手紙がこの曲の誕生のきっかけでした。
校長です。大雪の降った夜、車の中での彼と二人です。
校長です。彼女、サイドシートで森の少女のように眠っていました。
校長です。彼に起こされ、うらめしそうににらむのです。
校長です。彼女、子どもを授かっていたのです。
校長です。彼はバツイチでした。
校長です。以前から「子どもは要らない」と言われていたのです。
校長です。言い出せなくて悩んでいたんです。
校長です。そこで「愛がほしいと」一言つぶやくのです。
校長です。そして彼女は悩みを高橋ジョージさんに書くのです。
校長です。そこで高橋ジョージさんが中に入るのです。
校長です。そして、結婚することになるのです。
校長です。彼は出産も快く認めてくれたのです。
校長です。彼女は全てが幸せになったのです。
校長です。春には二人で暮らし始めるつもりだったんです。
校長です。ところが幸せは転がるように逃げていくのです。
校長です。彼に突然悪夢のような電話がなります。
校長です。「彼女が事故に遭った」と。
校長です。駆け付けると彼女が森の少女のように横たわっていました。
校長です。彼女は交通事故で胎児と共に亡くなるのです。
校長です。彼はあの夜のように目を覚ましてくれと揺さぶります。
校長です。涙流し、何度も何度も呼びかけます。
校長です。彼、思い出の道、一人車を走らせます。
校長です。ちょうど一年前に彼女と通った道です。
校長です。あの日と同じように雪が降っているのです。
校長です。何でもないことが今になって幸せと思うのです。
校長です。二度と戻れないあの夜に戻りたいと・・・。
校長です・・・、校長です。