学校日記

黒田博樹選手へ「君が涙を流すなら 君の涙になってやる 」のメッセージが

公開日
2015/01/01
更新日
2015/01/01

校長室から

2007年、苦渋の決断をし日本のプロ野球というより広島フアンと涙で別れた黒田博樹投手が日本に戻ってきます。

 2007年、FA移籍の情報が各スポーツ紙を賑わせている真っ只中、ファンが動き、完成させたのが広島市民球場外野席に突如現れた巨大横断幕でした。それには多くのファンからのメッセージ、そして大きな文字で「我々は共に闘って来た。今までもこれからも・・・。未来へ輝くその日まで 君が涙を流すなら 君の涙になってやる Carpのエース 黒田博樹」と記されていました。更にシーズン最終登板試合には満員のファンが黒田の背番号15の赤いプラカードを掲げ球場を赤色に染め上げたのです。広島を出るとき「評価されるのもカープのおかげで、また日本に帰ってプレーするならこのチームしかない」と語っていましたが、フアンの思いがアメリカにいても忘れなかったのでしょうか。

黒田投手はアメリカでも大活躍でヤンキースは当然、残ってくれるものと思っていたばかりにショックは隠しきれないようです。年俸21億円を蹴って、古巣広島に4億で復帰した彼です。アメリカ人に日本人の義理人情のすごさを見せた形です。

多くの球種をもち、どの球種もコントロール抜群でアメリカの投手が踏み入れられない世界と言われています。自己表現があまりうまくなくマスコミにもあまり出ませんが、いったんマウンドに立つと怖ろしいプロのピッチャーに変身する、玄人受けする黒田選手です。ここまで情厚い選手とは・・・。金でなく人情を選んだ黒田投手に声援をおくりたいと思います。

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