「サプール」 スーツに光を見た
- 公開日
- 2015/02/14
- 更新日
- 2015/02/14
校長室から
先日NHKを見ていたなら興味ある番組をやっていました。それは「サプール」の特集でした。
コンゴ共和国およびコンゴ民主共和国においてみられるファッションを楽しむ人々のことをサプールと呼ぶのです。
コンゴと言えば一年中気温30度を超すところで、あまり裕福な国ではないのですが、彼らは高級ブランドのスーツに身を包み、帽子と葉巻やパイプ、ステッキなどの小道具で飾るのです。アルマーニのスーツなど彼らの収入からは考えられないものを着用し、さりげなく、嫌、わざとブランド名を見えるように、着飾るのです。そして街を歩き、みんなを振り向かせることに喜びを感じるのです。
こんな彼らの仕事はタクシーの運転手や電気工事関係者だったりします。高給取りでは
ないのですが、衣装に注ぎ込む金は半端ではなかったです。
彼らが街を歩くと実に格好良いもので、黒人独特のスタイルも手伝って感心してしまいました。街といっても舗装もされていない砂ぼこりの道にアルマーニのスーツ姿、このアンバランスが余計に彼等を目立たせます。彼らの新しい文化を見た気がしました。少し前までは武器を手に持ち内戦で明け暮れた国です。それが今やスーツにに着替え・・・。それがまるで希望の光のように見えるのでした。