学校日記

朝会より 【男女同レベル引き合いの法則】

公開日
2015/04/15
更新日
2015/04/15

校長室から

昨年度もここで同じ資料で話をしましたのでこの表を見て思い出した生徒がほとんどだと思います。最初の朝会でこれをもってくるという意味をよく考えてください。

さて、愛知県の高校進学者ですが男・女とも97%となっています。言い換えれば中学校を卒業して3%の生徒が進学していないということです。3%、本校に置き換え計算すると、1学年が200名と考え、たった6名が進学しなかったということです。では宮田中学校はどうだったのでしょうか。昨年度は3名しかいなかったです。いかにみんな、夢を持ち旅立っていったかです。

さて、このグラフはもっとみんなに聞いてほしいことがあるのです。それは、高校進学、大学進学とありますが、男女はだいたいそこで引き合うということです。中卒の彼と大卒の彼女が引かれ合うということはめったに無いことなんです。これが現実なんです。中卒の彼がバイクの話や現場の話をしても、彼女には何のことを話しているかついて行けないのです。反対に彼女が話すことは全く理解できないことが多く、男の子にとっては背伸びそのものの付き合いになると思います。だから、自然と自分と同レベルの子と付き合っていくのではないかなと考えています。
先生はこれを「男女同レベル引きあいの法則」と名付けました。今一度理解してください。

高校にお金が私学助成金などで行きたいと思った子がいける時代になったからこそ言いますが、昔は家が貧しくて進学できなかったという考えが通ったのですが、今は高校へ進学しなかった子に対し、世間はどう思うかも考えなくてはいけません。勉強が嫌いな子、あるいは、よほど何かがあったと考えるは自然です。これは男女間ではあたり前に計算されていることではないでしょうか。

それと、中学校卒業して働くと本当に辛いものがあります。給料も高校卒業の子に較べ低く、上がるのもなかなか上がって行かず、年下の子に使われることもあります。

そんな子には先生は手に職を付けろとはいいますが、この世界もなかなか下積みが長く、高校へ行く何倍も苦しいものです。すぐ「働くからいいわ」という生徒もいますが、世間の荒波に15歳の子を放り投げることは先生はあまり勧められません。

結論です。今はお金が亡くても高校へ行ける時代です。自分のために最低でも高校へ通うことをまず考えなさい。何の為に、将来の自分の為に、好きな子ができたときの為にです。自分を大切にするとはこんなことが基本ではないでしょうか。昨年度、宮田中学校は多くの推薦生徒を送り出しました。1.5倍の人数でした。なるべく推薦でもっていきたいというのが学校の考えです。その為に、遅刻、欠席をしないこと。模範生徒でいること。どの先生にも認められること。何か武器を持つこと。優しさも武器です。先生に文句言っているようでは話にならないことです。そんな子はいないと思いますが、みなさん、頑張ってください。