校長です。車を車道にバックさせていたんです。
校長です。向こうから自転車がきました。
校長です。中学生ぐらいの子がパン食べながら乗って来ました。
校長です。彼の進路を遮断するようにバックしました。

校長です。彼に頭を下げました。
校長です。申し訳ありませんでしたという気持ちです。
校長です。大人向けの丁寧（ていねい）なお辞儀をしました。

校長です。彼もパンを口から離し、丁寧に頭を下げました。
校長です。彼が大人になっていました。
校長です。もし子ども扱いしたならどうでしょう。
校長です。私が頭を下げなかったならどうでしょう。
校長です。彼は子どものまま通り過ぎていったでしょう。
校長です。尊敬されて初めて人は成長するのではないでしょうか。

校長です。これで思い出すのが吉田松陰先生です。
校長です。吉田松陰先生は常に相手から学ぼうという姿勢があります。
校長です。「君ならどうしますか」です。
校長です。吉田松陰先生の口癖（くちぐせ）なんです。
校長です。伸ばすには相手を尊敬するところから始まるのです。

校長です。心配生徒多くいます。
校長です。本当にこの生徒を変えたいのならどうしますか。
校長です。その生徒を認めてやることからスタートです。

校長です・・・、校長です。