朝会より 【自分の思うようにいかない時に】
- 公開日
- 2015/06/15
- 更新日
- 2015/06/15
校長室から
今日は陸上部の一人の生徒、石田君の話をしましよう。陸上部で頑張っている石田君です。彼との出会いは砲丸投げの練習を彼が1年生の時に見に行ったときでした。毎日、何本も何本も投げている彼の姿がありました。2年生になり1年生に吉原君が入ってきました。見るからにパワーがありそうでした。さらには管内大会の選手が集まったとき鈴木君の存在もありました。2年の時は3年生の川野君と鈴木君が出ることになりました。来年は自分が出られるだろうか。彼はきっと不安を打ち消すかのように練習していたと思うのです。そして3年生、部活内で計測しあうと吉原君の方が飛んでいるのです。悔しかったと思うのです。
そして迎えたレギュラー発表やはり彼の名前はなかったです。彼は試合当日、仲間と一緒にみんなを応援したり、準備を手伝ったりで、そこには笑顔の彼があったのです。昨日の辛さを乗り切り、一段と成長した彼を見たのです。
そして他にもこのように頑張ってきた選手がまだ多くいるのです。絹笠君や原田君、澤木君など、他にも女子にも数名います。試合で活躍した人によく頑張りましたと言うのも大切ですが、本当に言ってあげなくてはいけないのはこんな選手達ではないでしょうか。
よく3年間頑張りました。本当にご苦労さまでした。
さてここからが大切なんですが、彼らは「中学時代に自分の思うようにはすべてはいかない」「努力したら報われるということはない」これを体験したのです。それは今後、彼らが大人になっていく中でとても大切な学習なんです。たとえば、こんなことはないと思うのですが、高校入試でだめだった時とか、好きな女の子に振られた時、これに耐えていく力をもう身につけているのです。そのように自分を作り上げているのです。このレギュラー発表で一段と成長したのです。
最後に、言葉を贈ります。「一生懸命やって、それでだめなら自分で自分を褒めてやれ。でもそこには失ったものに代わる、嫌、それ以上のすばらしいものが育っている」
以上で朝会の話とします。