安藤投手が残したものは
- 公開日
- 2015/06/29
- 更新日
- 2015/06/29
校長室から
今日の中日新聞に昨年度、高校野球練習試合中、落雷(らくらい)で亡くなられた安藤翔輝さんの記事が載っていました。職員室で話題となり今一度、よく読ませていただきました。最後の言葉が「4イニング投げるから写真撮っておいて」だったんですね。写真を後で見て、自分が頑張っている姿を見ようと思われたのでしょうか。
この高校の部員のみなさん、素晴らしいと思います。「彼のことを忘れないように」「彼の分も頑張ろう」そんな想いが、今日の新聞もそうですが、多くの方から伝わってきます。この事故当日、カミナリに対し念には念を入れ、もう大丈夫と思い試合を再開したのです。本当に関係者の方々は無念だと思います。こんな方々ですから余計に、自分を責めてみえるのでしょうか。
新聞最後に記載してありました。野球部のベンチ登録は20名だそうです。安藤君のために21番を用意したそうです。素晴らしいチームが余計に涙を誘います。
職員室で話していて、「あれ?もう1年経つかな」と言う話になり、「夏だったよね」という話になり、新美先生が「新聞社がそろそろ雷の季節になり、暗に我々への戒めとして載せたんでは」と話してくれました。新聞を読むと、もう大会が開幕だから載せられたとわかりましたが、新美先生の言葉、全職員で共有していきたいと思いました。安藤投手が残したものは「指導者のみなさん、カミナリには十分注意してください」だったかもしれません。
※戒め(いましめ):前もって注意することを